ボクも、十数年勤めた会社から転職が決まりました。
終身雇用は本当にオワコン。多くの人は転職をする時代でしょう。
しかし、そもそも「就職して正社員になる」事が終わる未来も予見されています。
読むと納得。
まずは記事をご紹介
別々のサイトにて似たテーマについての記事があったのでご紹介。
参考 共働き未来大学 「2035年正社員が消える? フリーランスのチーム化が変える働き方の未来」
参考 瓦版 「正社員という雇用形態が絶滅へ向かう合理的な理由」
共通して書かれていることを要約しますと…
・現代社会の正社員は「得意ではない」仕事もやっているので生産性が低い
・得意な人に得意な事だけをやらせる、プロジェクト単位でチームを集めるのが効率的。会社はその場、器
・人々は「どの会社にいるか」で給料が決まるのでなく、「どのスキルを持っているか」で給料が決まる
結果、「多くの人はフリーランスとなり、時期によって会社を転々としながら短期チームで仕事をこなす。」という社会が予見されています。
雇う側、雇われる側のズレ
ボク個人はずっと望んでいた社会です。やったらやっただけ貰える。
若い内も、「今日は人より量ある仕事こなしたぞ!でも給料増えないのは理不尽だなー…。」なんて思ってました。
その後しばらくしてブログをはじめて収益化をした時により深い理解を得ました。
やっただけ貰える、ということについて。
ブログのアクセス≒収益というものは本当にシンプルです。やっただけもらえる。貰えない場合は何かが足りない。
例えばカッコはいいけど(パッと見がいい)中身はないものは短期のアクセスだけ。逆に、見栄えは悪く見えても読んでみると中身のあるものは長期に結果が出る。当然、どちらも兼ね備えているに越したことはありません。
正社員雇用での給料と比べるとブログなどの収入が不安定なのは確かです。でも、会社の利益…ひいては社会経済の発展という観点からは正社員雇用は非効率的な側面を持ちます。安定しているのは給料を貰う側の話。支払う側は「特にやってもらう仕事が無いときでも同じ金額を支払う」必要があるのです。
「やってもやらなくても、まとまった給料がもらえる。」という事であれば、多くの人が「やらない」ようになります。(もちろん、すべての人ではない。)
この問題は、やっただけの評価がしっかりとされるのであれば解決できます。しかし管理職が「完璧」ではない以上、困難です。人間である以上は完璧ではないのです。
ボクの勤めていた会社も上記の問題を抱えていました。スキルアップした人間も、特に給与待遇がよくなるわけではない。その評価基準も明確ではない。若手も「やっただけ損」とハッキリ口にします。手抜きの仕事ばかりになります。
それではいけない、と頑張った人が頑張っただけ割を食う。もったいない仕組みになります。
ボクも嫌気がさしたので転職をすることとしました。この記事を書いている現在も、ちょうど転職先が決まって新生活が始まろうというところです。
プロジェクト単位で仕事をするという1つの答え
先程のような正社員雇用の問題を解決するには?
必要な時に必要なだけ、よりよいメンバーで仕事をすればいい。
そもそも、毎日8時間、1年間働くという枠に収めようとするから歪が生まれます。仕事がなくても、むりやり仕事をさせる。
適材適所でこのあたりをコントロールできている会社は少ないでしょう。
雇う側は達成したい仕事に対しての報酬だけ支払えばOK。ムダな人件費をカット出来ます。
雇われる側は自分の得意な事だけに集中すればOK。持っているスキルを活かすので、スキルがあるだけ高評価を得られたり、幅広いものがあれば色んな会社、色んな仕事に対してオファーが高まります。
会社側は人が入れ替わることで常に新しい気風でより良い仕事が生まれるメリットも。
雇われる側も挑戦機会が増えるので成長がしやすくなります。
デメリットもあるはずです。それは、スキルの低い人は給料を得られなくなる。失業者は増えるかもしれません。
本人の努力が足りないのであれば仕方ない事です。
しかし、短期雇用が当たり前の社会となれば「とりあえず緊急で頭数が欲しい」という需要に対して多くの人が参加できる機会は生まれます。スキルが求められない「誰でも良い」仕事であれば給与は低いでしょう。スキルの低い人しか集まらないのは承知の上だからです。
それでも機会が与えられ、仕事をすることで自分に見合ったスキルアップが段階的に行える。スキルの低い人でも少しづつ成長できるのです。
現代社会において、正社員雇用されたもののスキル不足で「使えない」という烙印を押された人はもっと悪い状況もありえます。高齢になっても低所得のまま「挑戦する機会を与えられない」=スキルアップできないようなパターン。
正社員を簡単に解雇できない日本の制度である以上、会社も「飼い殺し」ともいえるこのような待遇のほうがマシ、という事もありえるのです。お互いに望んでいない状況であれば誰もが不幸です。
本当に変わっていくのか?
現在でもフリーランスが増えているのは確かなのです。Youtuberなどのインフルエンサー(情報の拡散力を持つ人)と呼ばれる人たちもそうです。
広報部など宣伝を考える部署を例に想像してみましょう。
広報部の方は、めまぐるしく変化する世間の流行に合わせて広告宣伝を考えねばなりません。同じ人だけではいくら能力が高くても方向性が違えば、世間に合ったものを出せるかどうかは別問題。
それであれば、インフルエンサーの中でも「今、流行っている人」に頼めばタイムリーな効果を期待できます。その都度、別の人に仕事を頼めばいいのです。
他の仕事のついても同じことがいえます。
あのテレビですら、見ない人が増えているのです。若い世代の半数はYoutubeなどのネットメディアを見るといいます。
TV広告といえば一番の広告媒体でしたが現在は年々減少傾向にあり、ネット広告が伸びています。5年も待たず、ネット広告市場がTVを追い抜く見通しもあります。
TV神話も綻びが生じているわけですね。個人的には捏造なんかも目立つ一部のテレビメディアは早々に潰れてほしいもんです。
実現はいつなのか?
前述のように兆しはありますが、現在の日本の雇用制度では先の話でしょう。
「働き方改革」という言葉が出てしばらく経ちますが、まだまだ結果が出てくるような段階ではありません。
今回の記事にあったような大改革も政府で検討しているのであれば、5年後、10年後といった先でシフトしていく会社や個人が増えていくでしょう。
政府も先進的な経営者やコンサルタントの方々から意見を取り入れながら政策を打ち出すという取り組みをしています。
ゆるやかにでも確実に、変化していくものと考えています。